【備え】暴風雪に対する農作物等の技術対策
暴風雪に対する農作物等の技術対策について、次のとおり宮城県から情報提供がありましたので、事前の対策や備えなどにご活用願います。
なお、対策や備えとして各種作業等を行う場合は、天候を確認し、複数人で実施するなど、身の安全に十分配慮願います。
1 施設(野菜,花き等)強風に対する対策
⑴ 施設は被覆フィルムが弛緩していると、強風にあおられ被害が生じやすいので、取り付け金具の緊張、押さえひも(マイカー線など)の固定、両妻面の補強、防風ネットの被覆等を再点検する。また、筋かい、補強支柱等の補強材を準備しておき、風が強くなったらただちに取り付ける。
⑵強風で木片等が飛来して被覆材を損傷しないよう、施設周辺を片づける。
⑶日射がある状態で強風が続いている場合は、作物が高温障がいを受けないように注意しながら風下側を換気する。この場合、被覆フィルムやマイカー線などが緩み易いので特に注意する。
⑷強風がおさまった後に被覆材等が破損した場合はただちに補修する。また、施設内の換気扇や天窓開閉装置等を点検する。
⑸施設が大きく損壊した場合は、施設内の作物は小トンネルや保温マットで被覆するなどできるだけ保温に努め、内作物の低温による被害を軽減するとともに、事後策(パイプハウス撤去・修復、小トンネルで栽培を続ける等)を検討する。
2 施設(野菜,花き等)風雪に対する対策
⑴雪が積もり始めたら速やかに雪降ろしを行い、フィルムが雪でたるみ滑落困難になるのを防ぐ。
⑵無加温施設の場合は、施設の気密性を高めて地熱の放射による温度上昇やストーブなどであたため、屋根雪の滑落を図る。また、強風が吹いている場合にストーブを使用する場合は、事故に十分注意するとともに、水道管や施設内給水配管等の凍結破損にも注意する。
⑶加温設備がある場合は、可能な範囲で室温を高めてカーテンを開放し、屋根面を温めて屋根雪の滑落を促進する。
⑷大雪時応急補強用の支柱、筋かいなどを棟部を中心に取り付ける。
⑸風向きなどにより屋根の片側だけに積雪が偏っている場合は、主骨組に想定以上の大きな力が加わり、倒壊の危険が生ずることがあるので速やかに除雪する。
⑹施設周辺の堆積雪は屋根雪の滑落を妨げるため、なるべく速やかに除雪する。
【宮城県作成】暴風雪に対する技術対策 [PDFファイル/155KB]
【農林水産省】暴風雪や大雪に備えるための予防減災情報<外部リンク>