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明けましておめでとうございます。皆さまには、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃から町政の推進に対し、ご理解とご支援を賜り、深く感謝申し上げます。
昨年は、町指定文化財である仙台藩伊達家ゆかりの茶室「大條家茶室 此君亭」の一般公開を実現しました。これまで、度重なる災害により被災し、存続の危機にさらされてまいりましたが、皆さまから多くのご支援とご協力をいただき素晴らしい茶室へと生まれ変わり、多方面にわたる復興が終結に近づいてきたと実感しています。
農水産物直売所「やまもと夢いちごの郷」では、来場者数300万人を達成したほか、「第7回やまもとひまわり祭り」や「キラリ☆やまもと花火祭2024」など町ににぎわいと活気が溢れる1年となりました。
また、有識者グループ「人口戦略会議」による最新の分析では、本町は「消滅可能性自治体」から脱却した数少ない自治体のひとつとなり、これまでの移住・定住施策や子育て支援施策の充実など、人口減少対策の継続的な取り組みがこの大きな成果につながったものと捉えております。
さて、本年2月1日は昭和30年2月1日に山下村、坂元村が合併して新たに山元町としてスタートしてから70周年を迎える節目の年となります。この節目の年を、町の未来に向け、新たな挑戦と革新を進め、町の魅力をさらに高めていくための機運を創る、絶好のチャンスと捉え、新たな一歩を踏み出してまいります。
さらなる町の発展を目指して、人口減少対策として移住・定住施策など引き続き継続するとともに、にぎわいと活気に満ちたまちづくりに向け、「深山山麓少年の森拡張・改修工事」を進めており、夏頃完成予定としています。また、「旧坂元中学校利活用事業」については、ビール醸造所や焼き菓子の製造・販売も予定しており、これら資源を本町の観光交流拠点として生かしながら、町内を周遊できるようなネットワーク構築を目指し、さらなる交流人口の増加やにぎわい創出を図ってまいります。
また、町民の皆さまが便利で暮らしやすいまちとなるように、自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目指し、本町のLINE公式アカウントを導入することで、電子申請や公共施設の予約など各種機能を活用した行政サービスの利便性向上や町の情報発信強化に取り組んでまいります。
私たちを取り巻く環境において、物価高騰や自然災害のリスクなど先行きが不透明な部分もありますが、今後とも、誰もが安心・安全に暮らし、希望を持ち笑顔が輝く、「町民が主人公のまち・山元町」の実現に向け、全力で取り組んでまいりますので、一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、町民の皆さまのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のあいさつといたします。
令和7年1月
山元町長 橋元 伸一