本文
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)と同じウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因の病気です。
子どもの頃に水痘(水ぼうそう)にかかると、「水痘・帯状疱疹ウイルス」が体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。
症状には個人差がありますが、皮膚に分布している神経に沿って、水疱が帯状に出現します。水疱が見られる2~3日前から皮膚に痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度経過すると水疱が多発や発熱、頭痛などの症状も出現するようになります。通常は2~4週間で皮膚症状が正常に戻ります。
治った後もウイルスは症状を出さない状態で体内に潜み続けています。そのため、水痘(水ぼうそう)になったことのある人なら、ウイルスが体内に潜み続けているため、帯状疱疹になる可能性があります。
帯状疱疹の予防には、免疫が低下しないよう、食事のバランス、適度な運動、十分な睡眠やストレスの軽減など、できるだけ健康的な生活習慣を保つよう心がけましょう。
帯状疱疹になった場合、治療の中心はウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬になります。より早期の投与が効果的と言われていますので、帯状疱疹を疑う症状が現れたら、できるだけ早く受診しましょう。