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大條家茶室の修復工事は令和6年2月から本格的な作業に着手しました。
茶室周辺の植栽や景石を撤去し、工事車両が建物付近まで侵入できるようにしました。
建物を養生していたコンパネを外し、襖や雨戸などの建具を取り外しました。
その後、土壁や床板・天井板を解体(解体した部材は保管)。床下や壁内の部材を
一本一本丁寧に観察し、それぞれの部材の痛みに応じた修理方法を確認しました。
基礎廻りの修理のため、茶室をジャッキアップしました。
礎石を据え直し、コンクリート打設を行い、基礎改良工事を実施しました。
建物土台や基礎の補修で使用する木材を工場で加工。
現地での土台の加工作業(礎石の形を確認しながらの作業)
写真左:建物土台修理・設置作業 写真右:柱の根継作業
建物の基礎、柱の修復作業が完了
基礎の修復が完了した建物をジャッキダウン
建物の天井、内装を修復するため、覆屋で茶室全体を覆いました。
覆屋内部の状況
写真左:屋根修復個所の確認 写真右:屋根の修復作業
内装の修復状況
屋根葺き作業(今回の修復工事ではガルバリウム鋼板を使用しました)
内壁の仕上げ作業
補修した建具の取り付け作業
覆屋の取り外し
令和6年9月末、茶室の修復が無事完了しました。
茶室内部の備品設置、周辺の園路整備、トイレ設置工事を実施しました。
令和6年11月24日、茶室の一般公開を開始しました。
※修復工事の概要(広報やまもと2024.11月号抜粋 [PDFファイル/2.79MB])/茶室の利用・見学に関する情報はこちら